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太田 雅之; 佐藤 聡; 落合 謙太郎; 今野 力
Fusion Engineering and Design, 98-99, p.1847 - 1850, 2015/10
被引用回数:2 パーセンタイル:17.52(Nuclear Science & Technology)最近、国際原子炉核融合ドシメトリファイル1.0(IRDFF 1.0)がIAEAから公開された。IRDFF 1.0の妥当性を検討するため、IAEAは新しい協力研究計画(CRP)を開始した。本CRPのもとに、我々は、原子力機構FNSのDT中性子源を用いて、疑似円筒のグラファイト体系での積分実験を行った。等価半径31.4cmで厚さ61cmのグラファイト体系をDT中性子源から約20cmの位置に設置した。IRDFF 1.0のドシメトリ反応に対する多くの箔を、体系の中心軸上のグラファイトブロックの隙間に貼り付けた。DT中性子の照射後、ドシメトリ反応の反応率を箔放射化法により測定した。この実験を、実験体系および中性子源を詳細にモデル化して、モンテカルロ計算コードMCNP5-1.40と最近の核データライブラリーENDF/B-VII.1, JEFF-3.2, JENDL-4.0を用いて解析した。IRDFF 1.0をドシメトリ反応の応答関数として用いて計算した反応率と、実験から求めた反応率を比較した。さらに、JENDL Dosimetry File 99を用いて求めた反応率とも比較を行った。IRDFF 1.0を用いた計算結果は実験値との良い一致を示した。
足立 将晶*; 石附 茂*; 小笠原 忍*; 久米 悦雄; 箭竹 陽一*; 根本 俊行*; 川崎 信夫*; 川井 渉*
JAERI-Data/Code 2000-043, 220 Pages, 2001/02
本報告書は、平成11年度に計算科学技術推進センター情報システム管理課で行った原子力コードの高速化作業のうち、VPP500(一部SX-4含む)におけるベクトル化/並列化作業部分について記述したものである。原子力コードの高速化作業は、平成11年度に18件行われた。これらの作業内容は、今後同種の作業を行ううえでの参考となりうるよう、作業を大別して「ベクトル/並列化編」,「スカラ並列化編」及び「移植編」の3分冊にまとめた。本報告書の「ベクトル/並列化編」では、JAMコード及び3次元熱流体解析コードSTREAMを対象に実施したベクトル化作業について、相対論的分子軌道法コードRSCAT,相対論的密度汎関数法コードRDFT及び高速3次元中性子拡散ノート法コードMOSRA-Lightを対象に実施したベクトル並列化作業について記述している。
Bastug, T.; 平田 勝; Varga, S.*; Fricke, B.*; Erkoc, S.*; 向山 毅*
Advances in Quantum Chemistry, Volume 37, p.353 - 364, 2001/00
相対論密度汎関数法(RDFT)を用いて、金(Au)2原子分子の構造最適化計算を行い、ポテンシャルエネルギー曲線を作成した。このポテンシャルを用いてAu3個から555個のクラスターの分子動力学(MD)シミュレーションを行った。その結果、Au13個で構成されるクラスターが最も対称性が良く(Ih対称)安定に存在する可能性の高いことがわかった。
平田 勝; Bastug, T.; 館盛 勝一
日本原子力学会誌, 42(10), p.1104 - 1108, 2000/10
被引用回数:1 パーセンタイル:12.08(Nuclear Science & Technology)相対論密度汎関数(RDFT)法を用いて硝酸プルトニル・2水和物のPu=O(プルトニウム酸素)結合及びPu-OH2結合におけるプルトニウム原子と配位子酸素原子間距離の構造最適化を行った。計算によって求められた原子間距離は実験的に報告されている原子間距離と良好な一致を示した。得られたポテンシャル曲線からは、Pu-OH2結合と比較してPu=O結合が非常に強いことを示した。また、安定構造における硝酸プルトニル・2水和物の電子状態を解析した結果、Pu=O結合の強さの原因は、プルトニウムの6d軌道と酸素の2p軌道との強い共有結合性に伴うものであることを明らかにした。また、これらの共有結合成分はPu-OH2結合ではそれほど顕著ではなかった。
島川 聡司
JAERI-Data/Code 99-043, p.75 - 0, 1999/09
改訂JENDLドシメトリーファイル(JENDL/D-99)の積分テストを、高中性子束をもつ核分裂中性子源であるJMTRの照射場で実施した。解析の結果、JENDL/D-99を用いた8種類のスペクトル平均断面積は、改訂前のJENDL/D-91及びIRDF90v2のスペクトル平均断面積に比べて大きな相異はないが、おおむね計算値と実験値の一致度は改善された。C/E比の範囲は、0.86~1.08であり、C/Eの平均値は0.9566.7%であった。テストの結果、JENDL/D-99は高中性子束炉の照射場に対して、有効な評価を与えることが確認できた。
池田 裕二郎; D.L.Smith*; 宇野 喜智; 春日井 好己*; 今野 力; 前川 洋
Proc., Int. Conf. on Nuclear Data for Science and Technology,Vol. 2, 0, p.944 - 946, 1994/00
Cu(n,2n)Cu及びCu(n,2n)Cu反応は、比較的精度の良い評価データがあり、広く中性子ドシメトリーに用いられている。しかしながらCu(n,2n)Cu反応の実験データは信じられているほど十分な量でなく、データ間のバラツキも大きい。そこでD-T中性子源FNSを用いた一連の14MeV中性子放射化断面積測定の一環としてCu(n,2n)Cu及びCu(n,2n)Cu反応について、新たに測定を行なった。Cu(n,2n)の測定では生成放射能CuのQが3.9MeVと高いことから消滅線の広がりを抑えるために8mmの鉛で照射銅試料を覆い測定した。その結果、Cu(n-2n)Cu反応に関しては、既にFNSで測定した値及びJENDL-3,IRDF-90などの評価値と良い一致を示したが、Cu(n,2n)Cu反応に関しては、14MeV以上のエネルギーで系統的に低い値となった。これまでのデータの見通しと共に、本実験データを考慮した再評価が望まれる。
池田 裕二郎; 今野 力; 小迫 和明*; 浅井 雅人*; 河出 清*; 前川 洋
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(10), p.967 - 973, 1993/10
被引用回数:4 パーセンタイル:44.86(Nuclear Science & Technology)Nb(n,n)Nb反応の14MeV領域での断面積を放射化法で測定した。この反応は閾エネルギーが低く半減期が13.6年と長いことから高速炉のみならず核融合炉ドシメトリーで有力な検出器として期待されている。しかしながら、1~9MeV領域で複数の実験データが報告されているが10MeV以上では14.3MeVにRyvesの報告が1点あるのみで断面積評価精度は十分とは言えない。本実験では、FNS回転ターゲットを用い厚さ12.5mのニオブ箔をD-T中性子で照射し(~410/cm)、照射後NbのKX線の測定から反応率を求め断面積を導出した。中性子束はNb(n,2n)Nb及びCu(n,)Co反応から求めた。本実験で得られた14.5及び14.9MeVでの断面積は、Ryvesの測定値、IRDF-90及びJENDLドシメトリーファイル評価値と比較して5~15%高い値を示した。本実験データを含めた14MeV領域での断面積の再評価が強く望まれる。
池田 裕二郎; 今野 力; 大山 幸夫; 小迫 和明*; 大石 晃嗣*; 前川 洋
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(9), p.870 - 880, 1993/09
被引用回数:22 パーセンタイル:86.8(Nuclear Science & Technology)中性子核断面積測定の基準として重要な反応、Al(n,p)Mg,Al(n,)Na,Fe(n,p)Mn,Zr(n,2n)Zr及びNb(n,2n)Nbの反応断面積をD-T中性子源FNSを用い13.3から14.9MeVのエネルギー範囲で絶対測定した。断面積は、各反応の放射化率と随伴粒子計数法で求めた中性子発生率及び角度依存中性子スペクトル分布を考慮して決定したサンプル位置での中性子束から求めた。角度依存中性子スペクトルはモンテカルロコードMORSE-DDで計算し、その妥当性はTOF法で測定した実験値で検証した。
関 暁之; 近藤 佑樹; 吉川 雅紀; 横山 賢治; 高屋 茂; 江沼 康弘
no journal, ,
新型炉・高速炉の研究開発は長期に亘るプロジェクトであり、その間に蓄積された資料、データ、技術者の経験は、貴重な知的資源である。現在、初期のプロジェクト参画者が退職となってきており、知的資源の次世代への継承が重要な課題となっている。実際に新規のプロジェクト参画者がいた場合、関係しそうな資料やデータを検索し、さらに不足する知識を再検索するといった知識構築が必要となる。この知識構築を支援するため、知識の関係性を構造化したオントロジーを用いた知識探索基盤を開発する。新型炉・高速炉の知識は多分野にわたるため、オントロジーの構築は各分野の専門家の確認が伴うたいへんな作業となる。今回は新型炉・高速炉開発のオントロジー開発に向けて、高速炉の基本設計段階での技術検討書の種類を構造化し、オントロジーを試作した。さらにこのオントロジーにインスタンスを付与し、RDFデータを作成した。このRDFデータを用いることで、知識の関係性を利用した検索や、可視化したナレッジグラフによる知識探索が可能となった。本発表では試作したオントロジーやRDFデータの紹介と今後の知識探索基盤開発の課題について報告する。